平成10年4月に西日本鉄道株式会社が、平成11年春に「到津遊園」を閉園すると発表しました。
その発表に対して、26万人を超える存続要望・署名が北九州市に寄せられるとともに、市議会においても「到津遊園の存続に関する決議」が可決されました。
これを受けて北九州市が動物園の機能を引き継ぎ、新たな公園として整備することを決定しました。
新たな公園のあり方について検討する時間が必要であるため、閉園を1年延ばしてもらい、検討委員会を設置し、約1年をかけて園のコンセプト、展示動物の選定、整備方針、運営方法などについての検討を行い、基本計画を策定しました。
基本計画での大きな特徴は、「自然・動物・人にやさしい施設づくり」をコンセプトを基に、できる限り檻を使わず、生息地の景観の中で見せる「生態的展示」の手法を取り入れた施設を整備することと、運営面においては市民が支える公園として市民参加・市民協力ができるしくみを導入することでした。
平成12年5月末に「到津遊園」が68年間の歴史に幕をおろし、閉園したのち、北九州市では基本計画に基づき、整備工事に着手するとともに、管理運営主体の検討、市民ボランティアの募集・講習会の開始などソフトづくりも進めました。
約2年間の準備期間を経た平成14年4月13日、市民ボランティアや動物サポーターなどの制度によって市民が支える「到津の森公園」が開園しました。
<お問い合わせ先>
【建設局公園管理課】(TEL 093-582-2464)
到津の森公園 沿革・設立経緯