【小倉城庭園】
小倉城庭園は、小倉城主の 下屋敷跡に、江戸時代の大名屋敷を再現した施設です。
下屋敷とは、城主がお茶や能を楽しんだり、また客を迎える接待所のような場として使われていました。
今日の小倉城は、細川氏によって築かれましたが、その30年後には、小笠原氏に交代し、幕末まで小笠原氏の時代が続きました。
小笠原氏はもともと信州が本拠地でしたが、一族が各地に広まり、小倉・小笠原家はその本家にあたる総領家とよばれていました。
礼法や 流鏑馬 ( やぶさめ ) で知られる小笠原宗家も、古くはその一族でした。
小倉城庭園は、このような歴史をふまえ「伝統的な生活文化の継承の拠点」、「ゆかりのある礼法の思いやりやもてなしの心を次世代に継承する施設」として、平成10年に誕生しました。
伝統的な建築物を再現した書院、茶の湯などが体験できる体験ゾーン、さまざまな企画展や礼法に関する常設展示が見られる展示ゾーン、 池泉回遊式 ( ちせんかいゆうしき ) の庭園があり、日本の伝統文化を気軽に体験したり、四季折々の自然を楽しむことが出来ます。
北九州市の中心部でありながら、紫川のほとりの「小倉城庭園」は、和の雰囲気にあふれる都会の中のオアシスです。